最近のコミック新刊から 『薬屋のひとりごと(13)』『まわるドーナツと金曜日(1)』『神作家・紫式部のありえない日々(4)』
『薬屋のひとりごと(13)』 原作 日向夏、作画 ねこクラゲ / スクウェア・エニックス ビッグガンガンコミックス
先輩「『薬屋のひとりごと』の新刊もう読んだ?」
後輩「安定の品質、この作品はセンターラインに猫猫の謎解きがあって、その合い間合い間に作中世界の後宮や花街のさまざまな風俗習慣が語られる、そのバランスがいいですよね」
先「今回、その謎解きに魔鏡が出てくるんだど、魔鏡といえばずっと前の出張鑑定団に出てきて、確かプライスはたいしたことなかったけど、家に魔鏡があるなんて! と、まことに羨ましく思ったでござる」
後「しかし、スクエニ版の薬屋の絵師、ねこクラゲさんについては、つい数日前脱税の疑い云々の報道があって、その後のご本人のコメントによると延滞税、無申告加算税はすでに納付済みとのことなんですが・・・これで作品掲載に制限がかかったりしないか、ちょこっと心配ですね」
先「むう、最近はネットがすぐ炎上して、それは世論を安易にうにゃむにゃにできないということでもあるけど、ちょっと暴走が過ぎるむきもあり」
先・後「♪寛容になりましょう~」
先「ぜいはー」
後「先輩、もうお年なんだから、歌はともかく踊るのまでは無理」
先「井上~、令和と昭和を行ったり来たりだけでなく、本人も若返らせるタイムマシンを!」
『まわるドーナツと金曜日(1)』 こやまけいこ / 芳文社コミックス
先「いなくなって困る、〇〇ロスってあるじゃん」
後「言いますね、亡くしてしまったペットロスとか、修理のきかなくなったaiboロスなんてのもあるようです」
先「俺の場合、いまだ大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』で関東大震災で行方不明になったシマちゃんがほんとうは無事なんじゃないか、戻ってくるんじゃないかってロスが続いているの」
後「あー、あれは切なかったですね、わかります」
先「シマちゃんが生きていればきっと日本の女子スポーツの礎を・・・それなのに、それなのに。いや、ともかく生きてさえいてくれれば・・・くくくくく。んで、その心の傷も癒えないうちに今度は連載が終わってしまった『かわうその自転車屋さん』のヨウコさんロス」
後「先輩、ちょっとお姉さんふうできりっと強い女性に弱いですからね」
先「作者のこやまけいこ氏は新しく『まわるドーナツと金曜日』って連載を始めていて、待望、単行本の第1巻も出たのだけど、これも動物たちが町中で普通に生活している世界。ドーナツを買いにくるお客さんの中に、こっそり、もとい堂々とヨウコさんの参加希望!」
後「1巻は主に猫の“黒鉄”と赤毛の“まわる”がドーナツの移動販売を始めた、という内容で、ストーリーが動き始める2巻以降に大きな期待が集まっているようです」
先「ねえねえ後輩、君、誰に向かって喋ってんの」
後「今後の一人と一匹の活躍が楽しみですね」
先「だからどっち向いて喋ってんのかー」
『神作家・紫式部のありえない日々(4)』 D・キッサン / 一迅社 ZERO-SUMコミックス
先「大河といえば、『光る君へ』・・・フィクションだからしょうがないけど、なんかあちこち無茶苦茶な気も」
後「若い頃の紫式部が藤原道長とあんなラブラブでいいんでしょうかね」
先「なんか、昼メロだよねー」
後「素朴に疑問なんですが、NHKは民放に比べて時代考証にうるさい、ということになってるのに、あの展開いいんですか。貴族の姫様があんな町中ぷらぷら出歩くとか、散楽の役者を打毬に参加させちゃうとか」
先「不思議なのは、大河ドラマって、平安貴族のサロンも、鎌倉殿の御前会議も、斎藤道三の悪だくみも、なんか、みんな同じ板の間に見えるんだよね。それをちょっと暗くしたり、布やスダレで雰囲気変えてるだけで・・・同じセットの柱と床、使いまわしてんじゃないのお」
後「それはともかく、今年、書店店頭で各社平積みで競い合っているのが紫式部や源氏物語のガイド本なんですが、その中で個人的にオススメなのが『神作家・紫式部のありえない日々』、新刊4巻が出たばかり」
先「これ、面白いよね。引きこもり陰キャの紫式部が萌えの同人誌を書いて宮中の人気者になる、という設定だけど、それを除くと、というか、同人誌といってもコミケがあるわけでもなく貴族の間で回し読みされるのだから、全体通してなかなか平安京」
後「多少のドタバタ、ギャグ場面こそありますが、大河よりよほど史実にのっとってる気はします」
先「大河では道長の正妻で彰子の母の“倫子”は“ともこ”。いっぽー『神作家』では“りんし”。どちらが正しいか、実際のところはわからないそうなんだけど、“オタク”や“推し”なんて言葉が飛び交うこのマンガのほうがみょーに平安リアルでよい感じなのだ」
後「ただ、紫式部の名を“香子(こうし)”とする説は最近ではかなり否定されているようで」
先「そんなこと言い出すと、“まひろ”って何? だわな」
後「NHKご自慢の時代考証の先生がたはご指摘されなかったんでしょうか」
先「聴取料取り立てていいお給料もらって自分たちの趣味でドラマこしらえる・・・毎日が楽しくて楽しくてしょうがなかろう(ちくちく)」
後「それにしても、先輩がそこそこ大河をご覧になっているの、ちょっと意外でした」
先「日曜夜8時になるとマイハニーがテレビつけるから。つい一緒にー」
後「マイハニー? ハニートラップ?」
先「いや、まあその、で、マイハニーが見なかったので、どうする家康の話題が出ないというか」
後「・・・先輩・・・そのマイハニーさんて、もしや・・・先輩にしか見えていない、とか? ・・・・」







「嘘だと思ったら食べてみてください」はマルちゃん正麺だが、『
最近、に限らないかもしれないが、身辺で自転車にはまる者が増えている。集って遠征する者、レースに出る者、ラブライブの痛チャリでイベント突入を試みる者。ただしコミケ会場は自転車乗り入れはNG。なのでauの車載型基地局も『弱虫ペダル』とコラボりながら自転車そのものは持ち込めなかったもよう。
「こぎ遍路」とは、白のサイクルジャージにメット傘の弘法大師が、八十八箇所のサイクリングロードを茄子をかじりながらのりりん、のりりんと……
【あのね あのね】