コレクターズ 『諸星大二郎短篇集 彼方へ』 講談社 ワイドKC
表紙回りにも奥付にも価格記載のないこの恐ろしい短篇集(Amazonでは1,980円でした)には、たとえば諸星大二郎の代表作の1つ、『MUD MEN』の後日談が収録されている。
その作品「追跡ルポ 波子を捜して」は、そもそももともとまとまりがよいとは言い難い『MUD MEN』の一篇として悪いというわけではないが、それでも、少なくとも諸星大二郎にさほど詳しくない方なら『MUD MEN』のまとまった単行本を読むのが先だろう。
その他の作品にしても、『諸星大二郎特選集』の各巻に収録されたもの、『新装版 栞と紙魚子』の各巻に収録されたもの、『諸星大二郎スペシャルセレクション』の各巻に収録されたもの・・・など、いわば一部の選集に付録的に収録された作品をさらにかき集めてまとめた、それが本書である。
それらは、申し訳ないが、『栞と紙魚子』や『碁娘伝』、『BOX ~箱の中に何かいる~』等、かつての代表作の本編を上回るものとは言い難い。
また、諸星大二郎の作品を単行本からでなく選集や文庫で読み始めた方からすると、一部は読んだことがある、というアンバランスなことにもなりかねない。
つまるところ、『諸星大二郎短篇集 彼方へ』はコレクターズアイテムに過ぎない。
諸星大二郎の単行本、文庫本、選集本にそれなりに時間と労力と財産を費やしてきた者のための「旅行用手さげ鞄」(デュシャン)のようなものと考えるべきだろう。
逆に、そのようにはっきり見切りをつけてしまえば、「ある夜の対局」や「鳥人の森」、「神宮智恵子のハロウィン」などは諸星大二郎ならではの読み応え、、、
、、、いや、妥協は譲歩、折衷案。
諸星大二郎フリークなら満足せず、新作を待つべし祈るべし。
テケリ・リ!
テケリ・リ!



ここ数年の諸星大二郎の単行本は、正直、食い足りない印象のものばかりだ。
「次は、えーっと、ビ、ビブリオ漫画文庫?」
一方に
それぞれ何者かに呼び寄せられ、奇妙な四角い箱型の館に集まった7人(に加え野次馬1人)。入り口はふさがってしまった。人形めいた少女の指示に従って“パズル”を解かないと迷宮を出られない。しかし……
日本の民話から「瓜子姫とアマンジャク」、「見るなの座敷」、
【え…営業より ずっと きついぞ……】
【あそこにいますよ あなたたちの 見たいものが…】