『まんがでわかる天気痛の治し方 気圧による不調をズバッと解決!』 佐藤純、イラストレーター=あさば / イースト・プレス
■雨が降る前に頭痛がする
■乗り物に酔いやすい
■季節の変わり目に弱いほうだ
■飛行機や新幹線に乗ると耳が痛くなりやすい
こんな症状に当てはまる人は「天気痛」に注意!
著者の佐藤氏は日本で唯一の「天気痛」ドクターとのこと。著書もたくさん出しておられるようだ。
不肖この烏丸も、長年の股関節痛持ち。で、面白い(いや面白くはない)ことに、テレビの天気予報で「九州から近畿地方にかけて雨が広がる」と股関節が痛くなる。つまり、股関節が「くききっ」となると、おおむねその2日後くらいに、関東も雨になる。ヘタな天気予報よりよほど当たる。
つまり、雨が降り始めるその時点でなく、気圧の下がり始めのころに股関節の神経だか軟骨だかどこかが緊張だか弛緩だかして、それが痛みにつながるようなのだ。
(本書にも小さなコマだがそっくりな症状が登場する。)
股関節の痛みと天候の関係はもうン十年前からわかってはいたのだが、西日本の傘マークを見て予想がついたらからといって何ができるわけでもなし、となんとなく放置してきた(なにしろこの気圧変動に伴う股関節痛は湿布の類もあまり効かない)。
ところが、先般テレビのワイドショーをぼんやり眺めていたら、本書の佐藤ドクターが登場して「天気痛」を解説、自分でできる簡単な対処法を紹介されているではないか。
とくにその番組でも紹介されていた耳マッサージが簡単かつ効果がありそうなので、どれどれと1冊購入してみた次第である。
どうやら気圧、湿度、温度等の目に見えない変化は、自律神経に影響を及ぼし、いろいろ体の不調を巻き起こすことがあるようだ。
(そういえば気圧の変化による「うつ」の悪化については、田中圭一の『うつヌケ』でも指摘されていた。)
本書は会社で働く主人公たちが天候不順に伴い頭痛に苦しみ、愛知医科大学病院痛みセンター医師の佐藤氏のもとを訪ね、「天気痛」の症状、原因、対処法についていろいろ教わる、という内容。
マンガとしてはさほどドラマもケレン味もなく、シンプル、淡泊で、学習マンガとしてのわかりやすさに徹している。
「天気痛」への処方も、急場の対処法から長期的な身体づくりまで、食事やツボ療法まで多岐にわたって頼もしい。
耳マッサージやタオル体操など、簡単な対処はさっそく試させていただいている。
この夏、6月のカラ梅雨のあと、7月になって戻り梅雨というか不順な天候が続いているが、効果があったのかどうか、とりあえず股関節痛で七転八倒には至っていない。
ただ、本書について、前半のところでわりあい安直に市販の抗めまい薬を勧めているのが気になった。
薬害がー、ワクチンがー、と過剰反応するつもりもないが、雨が降るたびに薬剤を呑む、というのはどうなのだろう。常習性や副作用の心配があまりないからこそ推奨されている、とは拝察するのだが、成分によらず精神的な傾斜から抗めまい薬ジャンキーになるなんてことはないのか。
要は安易に市販薬に走らず、本書に紹介されているアプリを活用し、「天気痛」に詳しいお医者に相談するのが一番、ということなのだろうけれど。








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