『ヒジヤマさん 星の音 森のうた こうの史代短篇集』 こうの史代 / コアミックス ゼノンコミックス DX
巻頭、「小さな恋のうた」で若い男女のすれ違いを淡々と、苛烈に描き、
続く「星のふる里」でも同じ味わい、いやある意味もっと残酷なと思わせておいて・・・最後のページで仰天。呵呵大笑。
続く「おでんせ大観音!」でもその快笑が続いてハンドルはその方面へと思いきや
「リーゼと原子の森」で核分裂を発見した女性科学者リーゼ・マイトナーをことさらに静かに、静かに描く。
こうの史代の代表作は映画化もされた『この世界の片隅に』かな、と思うが、それに先立って久しぶりに被曝という言葉で頬を打った「夕凪の街」がたった30ページだったことを針は示す。
天才の孤独は雲雀のように高い。そのさえずりもまた雲雀のように高い。
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