川之江城のこと
四国中央市といえば愛媛県の東端に位置する市で、エリエールの大王製紙など、紙の産業で知られています。
問題はそのネーミングで、
「川之江市・伊予三島市・土居町・新宮村の四市町村が平成一六年(二〇〇四)に合併したものだが、新市名称の公募の結果は『宇摩市』がダントツだった。・・・(中略)・・・いざ合併協議会二九名による全員投票をしてみると、驚くべきことに四国中央市一七名、宇摩市一二名という結果になった。協議会で何があったのか存じ上げないが、良識ある住民との間のこの大きなギャップは何だろう」(今尾恵介「地名の謎」、ちくま文庫)
と、平成の大合併の中でも際立って呆れた命名として天下に恥をさらしました。
ちなみに現地では自虐を込めて「しこちゅ~」なる通り名が使われており、2019年8月に開館した「四国中央市市民文化ホール」など、ホームページでも堂々と「しこちゅ~ホール」とうたっています。住民はもう諦めているようです。
その四国中央市、いい話といえば『とめはねっ! 鈴里高校書道部』でも話題にされた書道パフォーマンス甲子園での三島高校書道部の活躍が知られています。「大会で活躍した」、ではありません。彼らの興したイベントが、のちに書道甲子園となったのです。
もう一つ、いい話が(笑)、2022年夏のスターバックス開店で、都会のおしゃれなカフェがおらが川之江イオンタウンに、と近隣含め大人気。
・・・ところが2024年は年明け14日からそのスタバのテラス席で暴力団幹部による銃撃射殺事件が起こってしまい、妙なところで四国中央市の名が話題になってしまいました。犯人はいまだ逮捕されていません。
(ちなみに烏丸はそのほんの数日前にそのスタバでお茶したばかり)
さて、四国中央市の旧川之江市エリアには、もう一つ、地味ながら観光ポイントがあります。
それが、今回のお題、川之江城です。
この小ぶりな天守閣や櫓門は1986年に整備されたもので、以前はこの丘は地元ではただ「城山」と呼ばれ、鳥や鹿の飼われる公園に過ぎませんでした。
それでも、ここにかつて城が築かれ、戦乱が繰り広げられたこと、それは海側の崖に面した道に建てられた小さな碑が語っていました。
戦乱の世、城が攻め落とされた折、城主の息女年姫がこの崖から身を投げたというのです。
ちなみに、それから何百年を経てなお、「城山には崖から馬に乗って飛び降りた姫さんの幽霊が出る」と昭和の地元の小学生には語り継がれていました。
それで話が終わると・・・それはただ歴史の悲しい逸話の一つで片付くのですが、川之江の城山の伝説はまだまだ続きます。
なんと1970年代のUFOブームのさなか、なぜかこの城山の西側にはUFOの基地がある、埋立地では宇宙人の姿が撮影された、とテレビを賑わす騒ぎがまき起こったのです(「川之江 宇宙人」デぐぐルト今デモ怪シイ写真ガ見ラレマス)。
烏丸の父もその頃、国道11号線を運転中、城山の方向に変な光の輪のようなものが空中を移動するのを見たと言っていました。テレビのUFO特番が川之江城を取り上げる、少し前のことです。
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