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2016/07/09

『ベイビーステップ』(40巻) 勝木 光 / 講談社コミックス

40【でも君は普通のことしてたら ダメなんじゃないか?】

全日本テニス選手権で高校生ながら準決勝に進んだ栄一郎だが、ベテランの門馬歩夢相手に1ゲームとるのがやっとという完敗を喫す。それでもいくつか企業の協力も得て、プロへの道を歩み始める。まず下部大会のフューチャーズに挑戦……というところまでが前巻。

しかし、テニスを始めて3年、身体的に優位に立つわけでもない栄一郎がプロの世界ですぐ成果を残せるはずはなく、オーストラリアの大会では強風や言葉の壁にとまどって予選1回戦負け、中国の大会では本戦に進むも食あたりで棄権、国内でも思うように勝てず、プレイにも迷いが出、というのが最新の40巻。
リアルといえばリアルだが、夢を売る少年マンガがプロになった困惑だけで1巻埋めてよいのか。こまごまが面白いからいいけど。

ちなみに40巻の終わりの時点で栄一郎は世界ランキング1413位。
先週、ウィンブルドンではランキング700番代のテニスコーチ、マーカス・ウィリスが(彼女の勧めに一念発起して)予選を勝ち抜き、同3位のロジャー・フェデラーと対戦して大きな話題となった。ただ、プレイを見る限り、ウィリスは左からの力強いサーブとスライス、ボレーを巧みに操る実力派で、怪我などなくコンスタントに大会に出ていれば実際のランキングはもっとずっと上だったに違いない。実際、フェデラー相手に大敗したものの、ラブゲームでサービスキープする場面など、それなりに見応えのある「試合」にはなっていた。

ウィリスに比べれば技術、体力、戦略、集中力の持続など、あらゆる面でトップに及ばない栄一郎がプロの世界で活躍するには相当のブレイクスルーが必要だろう。とはいえこつこつ練習をウリにする作品だけに、いきなりスーパーエーちゃん化してトッププロに勝つとか夢のような展開に持ち込むわけにもいかず、今後の展開が心配ではある。2年くらい、飛ばすか?

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