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2016/06/07

『所得倍増伝説 疾風の勇人(1)』 大和田秀樹 / 講談社 モーニングKC

Photo_2【GHQが何の略か教えてやるッ!! 〝とっとと帰れ〟(Go Home Quickly)だバカヤロウ!!】

最近、週末に一番楽しみにしている連載マンガがこれ。

スポーツや妖怪や料理がマンガになるのだ、経済政策、外交が素材にならないわけがない。
さらに吉田茂や田中角栄でなく「所得倍増計画」「私はウソは申しません」の池田勇人を選んだ、その着眼がいい。

圧倒的な実務能力と闇市のガサ入れに自ら乗り込む剛胆さを併せ持つ「数字の鬼」で「税金の鬼」の大蔵次官池田勇人を前総理吉田茂が招く。佐藤栄作が、白洲次郎が、大平正芳が、田中角栄が集う。マッカーサーが、ドッジが、シャウプが立ちふさがる。ド、ド、ドドドドドォォォッ!!!!

もちろんマンガはマンガ。真に受けるのはほどほどに(作品内で若く描かれていても、当時池田勇人や佐藤栄作はすでにアラフィフだ)、政局がらみの熱い闘いに一喜一憂しつつ、片手でドッジ・ラインやシャウプ勧告について勉強するならそれもまた一興。
実際、ウィキペディアの池田勇人の項など、ヘタな時代小説よりよほど面白くて震える。

それにしても、ほんの5、60年前、学生たちが倒すべき「体制」側にいたはずのこれら政治家が、平成の今、幕末の志士の如く、日本の独立を目論む熱いイケメンとして描かれる……隔世の感のかんからかんのかあん。

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