萩尾望都をめぐる雑感 その4 SF原画展と「ドアの中のわたしのむすこ」
☆彡 5月3日には武蔵野市立吉祥寺美術館の「萩尾望都SF原画展」を訪ねた。

☆彡 図録にあたる「萩尾望都 SFアートワークス」とそのリーフレット。
☆彡 自宅の箱にあった「スターレッド」が表紙を飾った週刊少女コミックの表紙。原画展にも同じ号が展示されていた。
☆彡 下上は、展示されていた「ドアの中のわたしのむすこ」、知る人ぞ知るダーナ・ドンブンブンの表紙原画(「萩尾望都 SFアートワークス」より)だが、展示原画ではこのロゴは文字の線に合わせて丁寧に切り取り、貼り付けてあった。
どう見ても雑誌掲載時のロゴ(下下)の方がいい(そもそも原画展のほうは「むすこ」が漢字になっているし)。
ゲラで修正したのだろうか? ちょっと手順の見当がつかない。

☆彡 ちなみに「ドアの中のわたしのむすこ」は「別冊少女コミック」1972年4月号に掲載されたが、掲載位置は巻末だった。
したがって最後のページの裏にはその号の目次がある。
同じ号には玉三郎の岸裕子や超人ロックの聖悠紀の名があり、さらに本ページ外枠の次号予告には大島弓子の「鳥のように」の作品名があった。
夢のような時代である。
☆彡 ところで、未読なのだが、津原泰水によるアンソロジー『たんときれいに召し上がれ 美食文学精選』(芸術新聞社)では、夢野久作作品への解説で、萩尾望都のデビュー作「ルルとミミ」のタイトルは同じ福岡出身の夢野久作の作品名からつけられたのではないかとの指摘がなされている──との情報を得た。
普段なら「自分の指摘のほうが先ではないのか!?」とかカリカリするところだが、なにしろ相手が津原泰水とあれば、同じことを指摘しているというだけで嬉しい。
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