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2015/07/08

『べにはこべ』 バロネス・オルツィ、村岡花子 訳 / 河出文庫

Photo『スカラムーシュ』『黒いチューリップ』『怪傑ゾロ』などと並び称されるサスペンスロマンの泰斗、しかも作者は安楽椅子探偵『隅の老人』のバロネス・オルツィ! いつか読まねばと長年気にかけてきたのが、河出文庫から『赤毛のアン』の村岡花子による訳本が再発され、ようやく機を得て読むことができた。

フランス革命で斬首の危機に瀕した貴族たちを、海峡を渡って助けんとするロンドンの秘密結社「べにはこべ」。
首謀者は誰?という謎に始まり、敵の奸計に陥るヒロインにイライラハラハラするうち、気がつけば読み通していた。ただ、最後の場面、危機を逃れるアイデアは現在なら甚だしい差別偏見にあたり、このまま現代人として評価(あるいはコミック、映像化など)するのは難しいようにも思われた。

巻末に村岡花子による短い「あとがき」があるのだが、そのきりりとした文体に吉高由里子の声が被さって聞こえたのには苦笑い。朝の連続テレビ小説をそう熱心に見ているつもりはなかったが、知らぬうちに村岡花子の声はあの「知ってました?」の声になってしまっていたようだ。

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