フォト
無料ブログはココログ

« 『故郷』『祭の夜』 パヴェーゼ、河島英昭 訳、『シチリアでの会話』 ヴィットリーニ、鷲平京子 訳 / 岩波文庫 | トップページ | これも、へんです 『へんないきもの三千里』 早川いくを、寺西 晃・絵 / バジリコ »

2015/03/12

交差する、パヴェーゼとDURUTTI COLUMN

Dcパヴェーゼの作品を読んでいると、ときどき遠くでディレイの効いたギター音が聴こえる。
イギリスのロックギターユニット、DURUTTI COLUMNの音だ。

DURUTTI COLUMNの曲は、リリカル、感傷的──なようでいて、聞き込むうちやがて神経質で攻撃的なタッチが聞き手の耳よりもう少し内側を浅く深く傷つけていく。アナログレコードの時代、ファーストアルバムのジャケットにサンドペーパー(紙ヤスリ)を用いたという、そのザラザラした(自他ともへの)攻撃性がパヴェーゼの文章にフィットするように感じられてならない。

イギリスのギターバンドとイタリアのネオレアリズモ小説に接点があったかどうかはわからない。ただ、DURUTTI COLUMNというユニット名はスペイン内戦時に共和国軍側で戦った伝説的なアナーキスト、ひいては彼が率いる義勇軍の名からとったものと聞く。
ヴィットリーニの『シチリアでの会話』がスペイン内戦を契機とするイタリアファシズムへの疑念、反抗だったことを考えれば、DURUTTI COLUMNとパヴェーゼを結びつけるのもあながち無茶ではないかもしれない。

« 『故郷』『祭の夜』 パヴェーゼ、河島英昭 訳、『シチリアでの会話』 ヴィットリーニ、鷲平京子 訳 / 岩波文庫 | トップページ | これも、へんです 『へんないきもの三千里』 早川いくを、寺西 晃・絵 / バジリコ »

小説・詩・文芸評論」カテゴリの記事

音楽・CD・コンサート・映画・演劇」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/547008/61267539

この記事へのトラックバック一覧です: 交差する、パヴェーゼとDURUTTI COLUMN:

« 『故郷』『祭の夜』 パヴェーゼ、河島英昭 訳、『シチリアでの会話』 ヴィットリーニ、鷲平京子 訳 / 岩波文庫 | トップページ | これも、へんです 『へんないきもの三千里』 早川いくを、寺西 晃・絵 / バジリコ »