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2014/10/14

〔短評〕 『永遠のディーバ 君たちに明日はない4』 垣根涼介 / 新潮文庫

Photoシリーズについては前作の紹介をご覧いただくとして、気になった点を一つ。

収録のFile 2.「ノー・エクスキューズ」には、
「人間、もう必要とされなくなった場所に居てはいけないんだよ。だったら、そんな場所はとっとと捨てて、新たに必要とされる場所を探したほうがいい」
との一節が傍点までふられて重々しく示されているが、一見意味深なこの名セリフ、実は続くFile 3.「永遠のディーバ」にまったく相反する。
ディーバは必要とされなくなってもそこに居続けた。だから胸を打つのだ。

そもそも、必要としていた(しなくなった)のは誰か、を明らかにしていない点で、このセリフは論理を内包しない。
必要としていた(しなくなった)のは会社なのか。組織なのか。上司なのか。部下なのか。それとも顧客なのか。未来の社会なのか。あるいはその仕事をしたい自分自身なのか。

要するにこのシリーズはフィクションとして楽しめばよいのであって、ゆめゆめビジネス本の類のように頼りにしてはダメですよ、という話。
もっとも、ビジネス本をアテにする時点でハナからダメなんですけどね。
(誰が、ということを明らかにしていないので、気にしませんように。)

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