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2013/10/16

寂しきアンパンマン 『アリスのさくらんぼ』 やなせ・たかし / サンリオ出版

Aliceやなせたかしが亡くなった。94歳。

台風の雨の音の中、子ども部屋の本棚から古い本を取り出して、読み返す。

『アリスのさくらんぼ』は昭和48年発行(この年はやなせたかしが詩や童話を公募した雑誌「誌とメルヘン」の創刊された年でもある)。
絵と文章からなる7つの短い童話、というかメルヘン、が収められている。

愛しい兎に動物法廷で裁かれ、さくらんぼの実で心臓を撃たれる、という表題作はじめ、いずれもどこか寂しく、痛々しいお話。

アンパンマンも登場する。
アンパンマンは童話集『十二の真珠』(昭和45年)に次ぐ登場で、のちのフレーベル館の絵本やテレビアニメに登場する元気のよいアンパンマンとはまるで違う。

なにしろ
  おれはね、たべられることが仕事なんだ
  おれはよろこんで何度でも死ぬよ

と伝法な口ぶりだし、テレビやマンガの主人公たちを
  玩具や、お菓子を売りつけるスポンサーつきの広告屋ばかりだ
とこき下ろすし、アンパンマンが世界中の飢えた子どもたちを助けていることを知っている漫画家の青年は
  たとえ誰もよろこばなくても、編集者は反対しても、ぼくは君の物語をかきつづけるよ
とお話を終える。

そしてやなせたかしは死ぬまで描き続けた。

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