フォト
無料ブログはココログ

« 『仮面の忍者 赤影 Remains (1)』 原作 横山光輝、漫画 神崎将臣 / 秋田書店 プレイコミックシリーズ | トップページ | 『言霊』 山岸凉子 / 講談社 BLKCDX »

2013/05/31

監禁は計画的に 『監禁探偵 (1)(2)』 原作 我孫子武丸、作画 西崎泰正 / 実業之日本社 マンサンコミックス

  山根亮太は下着を盗もうと
   女性の部屋に忍び込んだが、
  そこで偶然、死体を発見してしまう。
   しかし、彼には警察に行く
    ことのできない理由が!
  自室に少女を監禁していたのだ。

すべり出しから、いじりは悪くない。
ほどよいボリュームの容疑者、時間制限も加わって、徐々に盤面は詰んでいく。

我孫子武丸は80年代後半、綾辻行人らとともに講談社から出てきた新本格派の一人だが、同時期の有栖川有栖や歌野晶午、法月綸太郎らに比べるとやや地味な印象だ。
しかし、『殺戮にいたる病』や人形シリーズなど、謎と推理に徹した作品にはときにクールな冴えがあり、印象は悪くない。
この『監禁探偵』も、絵柄の好みはさておき、少女監禁と近所の殺人を狭い箱の中でもつれさせ、無茶を無理やりほどいて(舞台を病院に移した続巻ともども)それなりの出来だ。

1ところで、本作を映画化するにあたり、監禁少女アカネを夏菜に演じさせるというのはどうなのか。アカネはコミック中では白ロリのツインテール、それが手錠で拘束されながら事件を推理するというギャップが原作者の描いた「絵」である。そこに骨太な裸族をもってくる──。よくわからない。
ビブリア古書堂の事件手帖』の栞子を(やはりショートカットの)バッタ娘に演じさせるのと同じくらい違和感があるのだが、背景にタレント事務所のネジ込みがあるにしても、映像を作る側のマインドはいったいどうなっているのか。

も1つおまけ。
少女監禁という設定を選んでよどみない我孫子武丸、やはり若い頃に蘭光生を読んで大きくなったクチだろうか? ただし本作にはエロい場面はほとんどない。そこはほら京大ミステリ研だから。

« 『仮面の忍者 赤影 Remains (1)』 原作 横山光輝、漫画 神崎将臣 / 秋田書店 プレイコミックシリーズ | トップページ | 『言霊』 山岸凉子 / 講談社 BLKCDX »

コミック(作品)」カテゴリの記事

ミステリ・サスペンス」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/547008/57493037

この記事へのトラックバック一覧です: 監禁は計画的に 『監禁探偵 (1)(2)』 原作 我孫子武丸、作画 西崎泰正 / 実業之日本社 マンサンコミックス:

« 『仮面の忍者 赤影 Remains (1)』 原作 横山光輝、漫画 神崎将臣 / 秋田書店 プレイコミックシリーズ | トップページ | 『言霊』 山岸凉子 / 講談社 BLKCDX »