フォト
無料ブログはココログ

« 早すぎ?サイコさん 『悪魔に食われろ青尾蠅』 ジョン・フランクリン・バーディン、浅羽莢子 訳 / 創元推理文庫 | トップページ | マホガニックな愉しみ 『跡形なく沈む』 D・M・ディヴァイン、中村有希 訳 / 創元推理文庫 »

2013/02/24

四肢は語る 『就職難!! ゾンビ取りガール(1)』 福満しげゆき / 講談社モーニングKC

Photoゾンビがポツリポツリと出るようになったころの日本、零細ゾンビ回収会社「ゾンビバスターズ」で働く正社員の青年とアルバイトの女の子のゾンビ回収ライフを描いた(作者いわく)「恋愛マンガ」。

従来のぐだぐだしたエッセイマンガこそ福満らしい、という声も聞こえそうだし、女の子の尻や胸を強調した絵柄には好き嫌いが分かれそうだが、単行本1冊にまとまると読後感は悪くない。読み切り掲載時(『僕の小規模な生活』第6巻に収録)の中途半端なイメージより格段に読みでのある作品に仕上がっている印象。

福満しげゆきといえばモノローグ、つまり吹き出しの多い自虐的、内向的な作風で、前回はそれを「実は論理的」と押してみたわけだが、今回の『ゾンビ取りガール』で気がついたのは、意外やボディーランゲージの作家だということだ。とくに長い手が要所要所でよく語る。
また、複数キャラで構成されるアクションシーンが巧みで、本作でも、中盤、主人公が5体のゾンビ(格闘技をやっていた若者がゾンビ化したため、腕力があり、動きも素早い)に追われつつそれを捕獲する一連のシーン数十ページがかなり凄い。これが描ける力量があったからこそ、エッセイコミックで「妻」があれほど生き生きと描けたのか、などとも思われた次第。

« 早すぎ?サイコさん 『悪魔に食われろ青尾蠅』 ジョン・フランクリン・バーディン、浅羽莢子 訳 / 創元推理文庫 | トップページ | マホガニックな愉しみ 『跡形なく沈む』 D・M・ディヴァイン、中村有希 訳 / 創元推理文庫 »

コミック(作品)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/547008/56827640

この記事へのトラックバック一覧です: 四肢は語る 『就職難!! ゾンビ取りガール(1)』 福満しげゆき / 講談社モーニングKC:

« 早すぎ?サイコさん 『悪魔に食われろ青尾蠅』 ジョン・フランクリン・バーディン、浅羽莢子 訳 / 創元推理文庫 | トップページ | マホガニックな愉しみ 『跡形なく沈む』 D・M・ディヴァイン、中村有希 訳 / 創元推理文庫 »