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2012/04/03

ルポを標榜するのは… 『僕と日本が震えた日』 鈴木みそ / 徳間書店 リュウコミックス

Photo 評価は ★★☆☆☆。
 いや、それほど悪い本ではないのだが、『あの日からのマンガ』や『1年後の3.11』と並べられてしまったのが運の尽き。
 とはいえ、3.11当日に都内にいた作者が「震えた」と言ってもどうしたって切実さに欠ける。六本木やディズニーシーから帰れなかった家族のトラブルから描き起こされてもつい「そのくらいで騒ぐな」と苛立ってしまうし、続いての章が出版業界の紙不足の話題なのも近場で済ませた印象を否めない。また、作者本人の東北取材訪問が11月下旬というのも「東日本大震災 ルポルタージュコミック」を謳う作品としてはどうなのか。

 つまり、「自身の震災体験」「等身大の被災」などと当事者ぶるから違和感があるのであって、結局外に出て日常から乖離するのなら、最初から専門家探訪の学習マンガに徹すればよかったのだ。
 そうして見ると、ガイガーカウンターの使い方や食品の線量の計測法はすっきりわかりやすくてよかった。

 その他の章も、鈴木みそのクリアなペンタッチ、コマ運びをもってすれば、もっといくらでも鋭いものになり得たはず。つまるところ徳間のコーディネートの甘さを責めるべきか。

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