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2011/11/28

妙手一閃! 『王狩』(3巻) 青木幸子 / 講談社イブニングKC

Photo 前回紹介して1年。『王狩』はこの3巻をもってひとまず第1部完結。
 玩具メーカーのスポンサーを得て奨励会員全員参加の1dayトーナメント「新星戦」、決勝まで。

 一度見たものは決して忘れない「絶対記憶」の持ち主、主人公久世杏(12歳)。同門の高辻図南(「図南」は鵬(おおとり)が南方に向かって翼を広げること。転じて大きな事業を企てること。響きもいい、よい言葉だ)。高辻のライバル、コジャレた和服の日佐英司(「日佐」は「オサ」と読む。Windowsでも変換可能)。関西の天才、園川圭一(同じ作者の『茶柱倶楽部』第1巻にクールにゲスト出演)。登場人物それぞれのキャラクター、棋風、集中力を描き分けて相変わらず読み応え十分。いずれも十代前半でプロの域に挑もうという天才である。さらに先には「双天」として君臨する名人、白木一、弓削光晴がいる。誰も彼もとんでもない凄みを漂わせるのは当然だろう。だが……。
 3巻にいたってまで「凄い凄い」の連発で、さすがにお茶、もといメリハリの1つも欲しくなった。対局中を描くにそれぞれが剣や槍を手にして斬り合う演出も、毎回だと慣れる。「ダレ」とまでは言わないが、ゴムヒモのピンと伸びきった1年3冊で、いずれ弛緩するのが怖い。
 ヌーボーとして人の好い巨体、冗談好き、だが守らせるとまあまあ強い、といったキャラクターも交えておけばよかったのに……などと思わないでもないが、それでは棋士でなくマンガの世界観になってしまう。難しいところだ。

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