フォト
無料ブログはココログ

« 二度あることはハチが飛ぶ | トップページ | 人外の別れ 『25時のバカンス』 市川春子 講/ 談社アフタヌーンKC »

2011/09/27

もっと稼げよ! 凡田夏之介 『グラゼニ(2)』 原作 森高夕次、漫画 アダチケイジ / 講談社モーニングKC

Photo この面白さはハンパない緊急事態。1巻に続いて取り上げたい。
 2巻には週刊連載化されてからの5話が掲載されているが、いずれも素晴らしい。

 凡田らと知り合い、プロの身体能力とその厳しさにショックを受けるアマチュアサッカープレイヤー(「プロになれなかった男」)。
 ちょうど10倍の年俸(つまり凡田10人分の給料)の肉食系左バッターと対決し、格の違いに圧倒されつつコントロールで挑んでいく凡田(「倍数」)。
 二軍と一軍を行ったり来たりする選手たちにプロの自負と凄みをほろ苦く描き上げる話(「二軍なのに一軍」「球場までの通勤事情」)。……

 なかでも、中継ぎ投手の凡田をモデルにして野球マンガにチャレンジしようとするマンガ家が、結局は格闘マンガの続編を選んでしまう「安全な株・危険な株」が実に深い。マンガ、野球ともにとことん「安全な株」を選ぶプロの世界の在り方を描きつつ、最後のページで「だが… だが… だが…… 僕はいずれ少年マガジンで野球マンガを発表してみせる!」と決心するマンガ家の涙が、言葉には変えがたい熱いメッセージを伝えてくれる。
(ちなみに、このマンガ家の名が牧場春彦。言わずと知れた星飛雄馬の同級生のマンガ家の名前そのまんま。)

 その他、プロ野球選手の生活や考え方について、(ほんとかウソかは知らないが)細部までいかにもなリアリティにあふれたこの『グラゼニ』、おそらくこの2巻が旬でこのレベルのネタは残念ながらいつまでも続くことはないだろう。秋のサンマ同様、今が食べ時だ。稼げよ! アダチケイジ。

« 二度あることはハチが飛ぶ | トップページ | 人外の別れ 『25時のバカンス』 市川春子 講/ 談社アフタヌーンKC »

コミック(作品)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/547008/52841494

この記事へのトラックバック一覧です: もっと稼げよ! 凡田夏之介 『グラゼニ(2)』 原作 森高夕次、漫画 アダチケイジ / 講談社モーニングKC:

« 二度あることはハチが飛ぶ | トップページ | 人外の別れ 『25時のバカンス』 市川春子 講/ 談社アフタヌーンKC »