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2011/01/17

実は24年組の末裔? 『とりぱん』(現在10巻まで) とりのなん子 / 講談社ワイドKCモーニング

Photo  講談社にはなんとかしていただきたい、ドンドン!(両手で机を叩く)

 というのも、まっことゆゆしきことに『誰も寝てはならぬ』と『とりぱん』の2作が、この数年、単行本にして5冊連続、発行日がずっと同じなのである。
 いずれもモーニング連載、1回数ページの(フィクション、ノンフィクションの比重はともかく)いわゆるコミックエッセイ、それもまたーり、ほろほろした味わいを売りにした好編である。単行本は同じくワイド版、ストーリーを追う内容ではないのだから、ぱらぱらと順不同、思い立つとき気が向くままに読めばよいようなものだが、ついつい単行本発売日に買い求めてそのまま一気に読んでしまう。
 コミックエッセイというものは文字内容がポイントなのでコマの飛ばし読みはできない。腰を据え、目を凝らして2冊連続にぎゅぎゅっと読むことになる。そして疲れ果てる。コミックエッセイ読むのになぜにこんな息の上がるような思いをせにゃならんのか。ぜいはー。
 そういうわけで、講談社さん、発売日をせめて半月でもずらしていただければ幸い。

 紹介が前後したが、「とりぱん」とは野鳥に与えるパンの意。北東北の作者の住まいに訪れる、あるいは散歩先で見かけるさまざまな鳥や虫、その他動植物全般をギャグまじりに描く、それだけといえばそれだけだが、小さくとものびやかな作品だ。登場する鳥や虫たちの世界はほどよくのどかで、ときおり厳しい。

 『とりぱん』は毎回お題の鳥や虫を描いたギャグで幕を開け、最後のページには夕焼けや星空、雪景色など、少ししみじみした光景が描かれることが多い。ペンタッチやこうしたページの味付けに、いわゆる「花の24年組」(萩尾望都や大島弓子、樹村みのりら)が活躍していたころの小学館の雑誌の空気が感じられることがある。それも、かなり鮮明に……。
Photo_5  左は「プチコミック・春の号」(昭和53年5月1日発行、特集 名香智子の世界)に掲載された武石りえこの『れい子さんが行く』の一節だが、『とりぱん』の連載が始まった当時、この作品やこの作品が掲載された「プチコミック」を思い出したものだ。
(そういえば、たまたまだろうが、10巻の帯にカットを寄せているエロイカの青池保子も24年組の1人だった。)

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