フォト
無料ブログはココログ

« 追悼 『Memories 加藤和彦作品集』 | トップページ | 最高のチャイコフスキー、大味な展開 『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』 »

2009/12/01

最後は少し肩すかし 『のだめカンタービレ(23)』 二ノ宮知子 / 講談社 Kiss KC

23 【またそれか】

 さんざ取り上げてきた『のだめカンタービレ』、とうとう最終巻。

 作品としての精度はさておき、CD、ドラマ、コンサート、アニメ、はては映画界まで巻き込んだ大きなお祭りが終わってしまった。そんな感じ。十年後に『のだめ』と出会う人も、もちろん面白くは読むだろう。読むだろうが、それは僕たちが同時代的に見守り、ともに踊ったこの『のだめ』ではないような気がする。残念でした。

 最終巻は過去のしがらみを少しずつ片付けたエピローグ集の趣きで、前巻のロンドン公演の総毛立つような凄みなどどこを探してもない。
 千秋と父親との葛藤をこの程度で片付けてよいのか、とか、のだめのプロの音楽家への迷いがこんなことで解消されるのか、とか、ないものねだりを言い出せばきりがないが、この荒っぽさ、言い換えれば二ノ宮知子の豪腕だからこそ『のだめ』という花火が打ち上げられたのだ。よしとしよう。

 第1巻に驚愕して7年め。理屈より何より、たっぷり楽しませていただいた。
 「楽しんで弾くので 頑張って聴いてくだサイ」、オーケイ、1巻から朝まで読み返そうではないか。

« 追悼 『Memories 加藤和彦作品集』 | トップページ | 最高のチャイコフスキー、大味な展開 『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』 »

のだめカンタービレ」カテゴリの記事

コミック(作品)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/547008/46903984

この記事へのトラックバック一覧です: 最後は少し肩すかし 『のだめカンタービレ(23)』 二ノ宮知子 / 講談社 Kiss KC:

« 追悼 『Memories 加藤和彦作品集』 | トップページ | 最高のチャイコフスキー、大味な展開 『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』 »