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2009/08/16

楽しい無数の追憶 『のだめカンタービレ(22)』 二ノ宮知子 / 講談社 Kiss KC

452 【のだめ もっとガツンといきたくなったんで オケもガツンときてください】

 単行本年3冊以上と、走るような速さで上演を続けてきた『のだめカンタービレ』だが、今回は作者の妊娠、出産にともなう休載のため、ちょうど1年ぶりの新刊となった。なので、ヨーロッパにきてから話がどうなってきたのだったか(いくつかの断片を除いて)よく思い出せない。
 そこは後で読み返すとして、とりあえず新刊に目を通そう。

 ……すごい。鳥肌が立つ。

 シュトレーゼマン(ミルヒー)率いるオケとのだめのリハ。
 シュトレーゼマンのロンドン公演でデビューするのだめの演奏。
 シャルル・オクレールとシュトレーゼマンの(のだめをめぐる)静かな対決。

 音楽を題材にした描写があまりにもよくできているため、ときどき、これが主人公たちにとって本当は痛々しいまでに過酷な物語だということを忘れてしまう。

 今回の1冊の中では、千秋とのだめの仲はすれ違ってばかりでうまくいかない。まるでそれを埋め合わせるかのように、カバーの裏表紙では千秋とのだめがオープンカフェで静かな時を過ごしている。この賑わしい1冊の中で、ほとんど唯一心の落ち着く、穏やかなカットだ。
 このように存ることのできない作中の二人を切なく思う。

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