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2006/12/11

『スノウホワイト グリムのような物語』 諸星大二郎 / 東京創元社

080【え…営業より ずっと きついぞ……】

 グリム童話を素材にしたパスティーシュ集。
 原作の残存率は各作品平均で3割程度か。タイトルを見ないと原作を思い出せないようなものも少なくない。

 さすがは諸星大二郎,有名な童話を本歌取りしながら闇にうごめく影を描いて独自の……と言いたいところだが,ぜんぜん物足りない。
 掲載誌がミステリ雑誌だったためか,妙にSF,ミステリ,ホラーの型にはめようと窮屈な印象が強いのだ。表題作「スノウホワイト」のほか「ラプンツェル」など,まったくのベタ落ちでがっかりしてしまう。
 朝日ソノラマから9ヶ月ばかり前に出た,同じ「グリムのような物語」のサブタイトルを冠した『トゥルーデおばさん』も必ずしもよい出来とは言いがたかったが,それでもあちらは黒い世界観,憑かれたような登場人物,諸星ならではのもごもごねっとりした雰囲気があった。『スノウホワイト』は全体に粉を吹いたような白っぽい絵柄,笑えないギャグがページを埋め,作者のバイオリズムが十年周期で上がり下がりするその最低局面なのかな,と,そのくらいつまらない。

 とりあえず,『スノウホワイト』よりは『トゥルーデおばさん』。『トゥルーデおばさん』よりはまず,稗田礼二郎か栞と紙魚子を揃えましょう。

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