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2004/12/30

『エマージング(2)』 外薗昌也 / 講談社モーニングKC

Photo 前回「タダではすまない。注目である。」と紹介を締めた『エマージング』だが,存外にあっけなく2巻で終わってしまった。

 話題作人気作をいたずらに引っ張ることの少なくない当節では,いっそ天晴れとその潔さを(前作『犬神』を延々引っ張った外薗昌也だけになおさら)評価したい。ただ,その分結末は安易といえば安易。めでたくもご都合主義的なエマージングウイルスの終息は,本作が今後名作として歴史に刻まれることを阻むように思われてならない。

 ポイントは言うまでもなく,登場人物の多くがエマージングウイルスに「感染」はしても死ななかったことだ。
 それはつまり,この作品が描こうとしたものは「感染」であって,決して死に至る「病」ではなかったということだ。

 「感染」に徹底してフォーカスを当てたことを評価すべきか(少なくともそのような作品にはあまり記憶がない),死をも含む重層的な内容を描き切れなかったことを惜しむべきか……とりあえず結論は先送り,そんな感じだ。

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