[雑談] アルバムのお遊びあれこれ
古いCDを取り出してとっかえひっかえ聴いているうちに思ったこと。
なんとなくだけれど,昔のレコードのほうが,遊び心があったのではないか。
レコードジャケットにジッパーつけてみたり,ブリキの缶にしたり,ジャケットの一部がくるくる回って窓から絵や写真が覗いたり,ジャケットを紙ヤスリにしてみたり(極悪)。ジャケットをばかばか開くと横尾忠則の大きなイラストが描かれている,というのもあった。
こうしたジャケット遊びは,LPレコードの大きさがあってはじめて成立するようで,音楽CDでも一時豪華な箱入りが流行ったことがあるが,どうもあれはCDのコンパクトさ,整理整頓しやすさと相容れないらしく,ブームはすぐに去った。
アルバムの中身では,たとえばPINK FLOYDの『原子心母』(ATOM HEART MOTHERの直訳)はA面(CDでは単に1曲目なのだが)の最後にRemergenceという曲が収録されていて,これは何かといえば要するにそこまでの組曲の一部を再現したもの。mergeが「合併する,合流する」といった意味だから,「最合併,再構成」といった程度の意味か。
同じ手法は,エルトン・ジョンのファーストアルバムEmpty Sky(邦題『エルトン・ジョンの肖像』)でも用いられている。9曲目にクレジットされたGulliver/It's Hay Chewed/RepriseのRepriseのところがそうで,8曲目までのサビをメドレーでががっと再演してくれると,つまらない曲までなかなかシブい出来に聞こえるあたりが不思議だ。
和モノでは何故か小椋佳の『残された憧憬~落書き~』というアルバムでこのRepriseが採用されていた。「白い一日」などを含む,まだ小椋佳の顔が知れ渡る前の作品だが,このアルバムではメインの曲の間に「落書」(I~VIII)と題された短い曲のピースというか詩の朗読のようなものがはさまれ,なかなか凝ったアルバムである。まぁ,凝ってみても小椋佳は小椋佳なのだが。
凝ったアルバムといえば,岩崎宏美の初期のアルバム『ファンタジー』がなかなか楽しい。全体が,オールナイトニッポンで知られる故・糸居五郎がDJをつとめるディスコ仕様なのである。
(1)パピヨン (2)キャンパス・ガール (3)ファンタジー (4)愛よ、おやすみ (5)感傷的 (6)おしゃれな感情 (7)ひとりぼっちの部屋 (8)グッド・ナイト (9)月のしずくで (10)センチメンタル,と選曲もなかなかで,機会があればぜひ一度お聞きください。
ちなみに岩崎宏美で一番好きなのは『ウィズ・ベスト・フレンズ』に収録された「わたしの1095日」。地味だけれど,潤います。
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