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2001/03/26

『リング』 鈴木光司 / 角川ホラー文庫

Nimg5744【やはり,ボクシングのビデオだと思ってました】

 怖い怖い本当に怖いと「本の雑誌」で紹介されているのを見て以来,90年代ホラーのスタンダードとして読まないわけにはいくまい,と思いつつ,なんとなく手にしてなかった本書であるが,思うところあってようやく読むことができた。

 思うところ,といってもたいしたことではない。池田雅之訳編による小泉八雲怪談集『おとぎの国の妖精たち』(社会思想社現代教養文庫)をぱらぱらめくっていたら「怪談」に収録された「お貞の話」という生まれ変わりについての話があって,『リング』の主人公が「貞子」というやや古風な名前であるということくらいは聞いていたので,鈴木光司がなんらかの意味でこの「お貞」を,パクるとは言わないまでも一種のオマージュとして『リング』を書いたのかどうか,そのへんが気になったからである。

 結論としては,よくわからなかった。ちなみにハーンの「お貞の話」は英題では"The Story of O-Tei"だそうで,「貞子」とは別段関係ないのだろう。

 さて,『リング』であるが,これが,驚くほどにちっとも怖くなかった。小松左京あたりがショートショートで書いていたら着想の妙に感心しただろうに,といった印象である。エグい本は嫌いではないが,人並みに怖いものは怖いほうだし,ホラー小説でこれほどまでに徹頭徹尾怖くないのはなぜだろう。

 なぜほかの読者は怖い怖いと騒ぎ,自分はちっとも怖くないのか。烏丸の背筋に電流が走った。……まさか,という思いでその閃きを一旦脳裏から消したが,『リング』の文庫本をひっくり返したとき,瞬間に流れた電流は確信に変わっていた。『リング』の文庫本の裏にはブックオフの値段シールが貼ってあった……(わかるかなー?)。

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