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2001/03/16

夢裁判

 
  少女A,ある日少年Bを告訴します。
  無断でわたしのこと,夢に見るなんて酷いわ
  肖像権の侵害よ,基本的人権の冒涜だわ
  と,いうのです。
  少年B,腹を立てます。
  逆に提訴の申し立て。
  ぼくの夢に勝手に出てきたのは君のほうじゃないか
  不法侵入罪の適用がなされるべきだ
  と,いうのです。
  喧々囂々裁判は長引きます。
  少女Aやがてふっくら美しい娘となります
  少年Bいつの間にか,たくましい青年になってしまいました。
  今日は新任の裁判長のやってくる日
  裁判長,長女の三つの誕生日なので早く帰りたい
  そこで早々に決着をつけることにしました。
  コンコン,静粛に!
  判決を下す!
  少女A,少年B,二人の罪はともに重く許しがたい
  よって二人とも無期懲役の刑を課す
  死ぬまで互いの手を放さず
  一生しっかり見つめ合うこと!
  閉廷!
  花吹雪舞い散る中
  第一書記ここに記します。
 

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