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2000/12/07

読まずに曲がるな 『白いメリーさん』 中島らも / 講談社文庫

Nimg2762【ライブ・イン・エレベーター】

 きょうび,作家,ものかき,ぎょーさんおるけど,ダンディーっちゅう言葉が最も似合う現役作家は誰やろなぁ。
 そこでぽんっと頭に浮かんだのが,中島らもはんの顔。

 どえっ,て? そりゃ似合わんわなあ。なんせ,「なにわのアホぢから」「アル中」「とほほオヤジ」「ぼーっ」「かねてっちゃん」,天下の大朝日であの『明るい悩み相談室』を延々連載した,あのなんやよーわからんおっちゃんや。
 しやけどな,あんた,ただのアホに『愛をひっかけるための釘』なんて本のタイトル,付けられまっか。そこらのアル中が『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』やなんて照れんと言えまっか。『永遠(とわ)も半ばを過ぎて』も『人体模型の夜』もそこらのオヤジのセンスとちゃう。ぼーっとしとるんと『水に似た感情』は別もんや。

 ええか。笑われるんとお笑いは,別もんや。お笑いちゅうのんは,自分,捨てること。腹ん中の,にがーて重いもんを口から全部吐き出して,きーろいすっぱいもんも全部吐いて,ほんで残ったもんで勝負するんがお笑いや。ははあ,そうゆーの,おーとまてずむ言わはるんでっか。ま,そんなもんやね。アル中で肝臓がぱんぱんになったのを,センセイわて子宮外妊娠や,責任とってえなっちゅうて神妙な顔する,そのくらいでけてやっと入り口。奥が深いねん。深すぎて,ときどき抜けんようなって往生するけどな。
 そやから,中島らもの『白いメリーさん』に入ってる話は,都市伝説がすうっと身近に寄ってくる「白いメリーさん」もエイプリルフールの人殺し版「日の出通り商店街いきいきデー」もへび女の出てくる「クロウリング・キング・スネーク」も,1コ1コがしみじみコワい。笑いをとれるらもはんが書いたんやからね。いみてーしょんごーるどの山口百恵の表情ナシともうおんなし,シガラミやら気取りやらからブチィッとキレてへんと出てこんコワさやね。それをわてはダンディー,ちゅうてるわけや。ダテやないで。おっとちょっとサブかったな。

 あーあー,それにしても,このエレベーター,どないなってんのやろ。もう3日も4日も昇るばっかりでもみないなあ。なにしてんのん,あんた。暑いんか,上着なんぞ脱いで。ありゃりゃ,す,すかーとまで。むぐぐ。うぷう。あかんあかん,わし,そーゆーの苦手やねん。そーゆーのより,人に本のなかみ説教するほうが好きなんや。
 もう聞きとない? 泣いていやがってもあかんて。まだまだぎょーさん,書評のネタだけはあるさかいになあ。

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