『怖い本<1>』 平山夢明 / 角川春樹事務所(ハルキ文庫)
【ああ,これは人間じゃないな】
続けて,怖い本を1冊ご紹介。
ハルキ文庫『怖い本』シリーズは,いわゆる「知り合いの誰それが,六本木のマンションに住んでいたんだけど,実はそこは……」の類を丁寧にまとめたもの。1巻につき全50話。
トラックにつぶされた幼女の首,自殺名所の管理人バイト,換気扇から覗く目,廊下にうずくまる両肩が抜け頭の欠けた男,コンビニの窓ガラスを埋める血の気のない顔,事故車に相次ぐトラブル……。
よくある怪談とわかっていながら,文章の淡白さからか,かなり怖い。部屋の空気がすうっと低くなる。しまった他の本を選ぶのだった,と後悔しつつ,つい手をとめることなく読み進んだのだが,困ったことにそれがうっかり呼んでしまったらしい。
これ以上は,書けない。
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