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2000/08/21

『サイドカー刑事』 小宮政志 / 講談社(モーニングKC)

Nimg893 【ある日男は 笑顔を棄てた。】

 95年から96年にかけて,モーニング増刊OPENに断続的に掲載された『サイドカー刑事』が単行本化されているのをご存知だろうか。作者の小宮政志は『世界はじめて物語』という,コーヒーやタバコなどの歴史を題材にした作品で知られる寡作な作家である。

 国際犯罪組織「マウンテン」,その真の姿は誰も知らない。暗殺,麻薬密売,重婚罪,風営法違反,建築基準法違反,神奈川県青年条例違反……あらゆる犯罪が彼らの名のもとに行われていた。
 8年前,主人公・結城がまだ新米の刑事だったころ,「マウンテン」の核心に迫った先輩の本庄部長刑事は組織の暗殺者に殺された。さらに悪の手は結城の妻・美津子,娘・多美にも及び,二人は結城の目の前で爆死してしまう。傷だらけの結城は復讐のサイドカー刑事と化し,組織への復讐を誓う。

 随所に五線譜で織り込まれたメロディが胸を打ち,妻・美津子が結城に微笑みかけながら爆死するシーン,結城を愛してしまった暗殺者の死,ロックフェスティバルにおける孤独なバンドマンたちとの友情など,涙なしには読み通せないシーンが続く。
 行く手には何の希望も幸福もない。哀しく,美しく,ただ復讐のためにサイドカーを駆使する。そしてサイドカー刑事はギャグ漫画の伝説となった。

   ロッケンン
     ロ~~オ~~
     オ~~オ~~

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